音楽

「Twinkle Stars」の修辞学的考察【後編】

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この記事は、KCS AdventCalendar2019 6日目の記事です。

こんにちは。KCS音楽班のRinjuです。これは、3日目の記事「「Twinkle Stars」の修辞学的考察【前編】」の続きです。「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」の挿入歌および主題歌である「Twinkle Stars」(作詞:大森祥子さん、作曲・編曲:高木洋さん)を修辞学的に考察します。

日吉代表supercellくんが「心で」わかったことは何か? ということで前編が終わりました。そこから始めます。

前回にプラスして、題材曲を紹介します。

Twinkle Stars CD音源版(2番のみ)

前回の動画とは何が違うのでしょうか。

イントロ・アウトロの違いはありますが、最も重要な違いは、サビにあります。シンセサイザー音色のメロディが加わっているのがわかると思います。

なぜこの音色なのか? なぜこのメロディなのか? なぜこの調で歌われているのか?

その理由が物語の中に見出せるのが、この曲のすごいところであると思います。

3.もう一つの旋律に表現された物語

「Twinkle Stars」の歌詞ラスト、「We’re Twinkle Stars!!!!!!」には感嘆符「!」が6個あります。一方で、クレジットには「歌:キュアスター(CV:成瀬瑛美)、キュアミルキー(CV:小原好美)、キュアソレイユ(CV:安野希世乃)、キュアセレーネ(CV:小松未可子)、キュアコスモ(CV:上坂すみれ)」の5人の名前、そして実際に聞こえる人の声も5人分です。

映画を観れば答えは明白です。6人目は映画に登場するキャラクターのユーマです。元になったのは、シンセサイザー音色とTwinkle Stars作曲者の高木洋さんの声です[1]。

ユーマはプリキュアと異なるメロディを歌っています。そのメロディは、曲が進行するにつれて次第に高度なものになっていきます。この遷移を、物語との結びつきから精査します。

「ながれぼしのうた」は「Twinkle Stars」に内包されていますが、ここではあえて分けて表記することにします。

1)「ながれぼしのうた」(0:49~1:04)

ユーマがひかるとララの歌声に反応して、ニ長調(:D)で「ながれぼしのうた」を歌っています。これはひかると海辺で歌ったときの調と一致しています。

2)「Twinkle Stars」2番サビ(3:55~4:21)

サビ直前にララの眼前にユーマの顔と同じ緑色の音符が現れます。TV ED版にはありませんが、映画ではこのとき遠方に魚のようなユーマの姿があります。

サビメロの裏で、ユーマはト長調(:G)で「ながれぼしのうた」を歌っています。このとき明確にユーマはララたちを認識していると考えられます。なぜなら、ユーマの記憶にある「ながれぼしのうた」はハ長調(:C)またはニ長調(:D)でしか演奏されたことがないからです。移調して歌うことができたのは、ララたちの歌声がはっきり認識できたからだと思います。

ここで、ユーマは既存のメロディを移調し、作曲行為はしていないことに注意します。

3)「Twinkle Stars」2番後間奏(4:34~4:47)

同様に伴奏に合わせてト長調(:G)で歌っています。物語では、星の生まれ変わりが始まります。

4)「Twinkle Stars」Cメロ(4:57~5:08)

星の生まれ変わりをバックに、ララとひかるが歌っています(CD音源ではプリキュア全員が歌っている一方で、映画では二人だけが歌っています)。

このときのユーマのメロディは、主旋律に寄り添うオリジナルの対旋律(オブリガート)です。つまり合いの手です。他者の声を聴いてそれに合わせることができています。

ここでユーマは初めて作曲行為(メロディを自ら作ること)をしました。メロディに着目すると、それは順次進行だけで構成されていることがわかります。順次進行とは、音階をなぞるような、隣の音に移動するメロディの動きのことです。聴けばわかると思いますが、簡単なメロディです。

5)「Twinkle Stars」Dメロ以降(5:26~5:41、5:52~5:58)

ユーマが魚から種々の動物の姿をとってヒトへ…と変化しながら歌っています。

旋律は初め「ながれぼしのうた」、その後オリジナルのメロディです。しかも、順次進行に留まらず跳躍進行(隣の音を飛び越えたメロディの動き)、細かい音符を交えた難しい動きをさらりとやってのけています。この後の映像では、生まれ変わりを終えたユーマの星の姿が現れています。

最後は、プリキュアが「We’re Twinkle Stars!!!!!!」と歌うときに一緒に歌っています。「!」の数の通り6人歌唱です。

 

「Twinkle Stars」は星の生まれ変わりと共に歌われています。ユーマのメロディは物語の進行に合わせて次第に高度なものになっています。主旋律が物語のテーマと結びついたマクロ視点のメロディである一方で、ユーマのそれは物語の進行自体と結びついたミクロ視点のメロディであると言えます。

4.ループ再生について

「Twinkle Stars」には音が上に上がったように聴こえる転調しかありません。歌メロに限って言えば、:C→:D→:F→:Gと上に向かうのみです。これは聴き手の気持ちを高揚させる効果があると同時に、ユーマが宇宙へ去ってしまう物語を反映しているように感じられます。

ここで「Twinkle Stars」のアウトロの音を確認します(図1)。

Twinkle

図1 Twinkle Starsラストと冒頭「ながれぼしのうた」は滑らかに接続する

ストリングスメロが、「シ」で終わった感を出したあとに、何故かもう一音「ソ」を弾いて終わっています。1曲ループ再生にするとわかりますが、この音は「ながれぼしのうた」の最初の音とピッチが一致します。さらに、このときのコード(和音)に着目すると、最後のコードはG、最初のコードはCです。G→Cは最も基本的な「自然に進行できる」コード進行です。「Twinkle Stars」を歌い終えたあと、何の支障もなく「ながれぼしのうた」を歌い始めることができるようになっています。調性はどんどん離れていくのに、その実歌い終えたあとまた「ながれぼしのうた」を歌えることは、終盤の歌詞「さよならはさよならじゃない」、ロケットに乗ってユーマに会いに行こうという物語の結論によく合っています。

5.映画における「ながれぼしのうた」の調性について

映画の中で、「ながれぼしのうた」はハ長調、ニ長調、ト長調(Twinkle Starsのみ)で流れました。以下、各場面各媒体で流れた「ながれぼしのうた」の調性をまとめました。()の中にあるのはその調の主音です(Cはド、Dはレ、…、Bはシ)

映画公式サイトhttps://www.precure-movie.com/pc/song/:ハ長調(:C)→ニ長調(:D)

映画冒頭(サントラ「ながれぼしのうた」オルゴール):ハ長調(:C) ※1

ユーマが再生していたオルゴール:ハ長調(:C)(途中まで)

ララがユーマに歌ったとき:ハ長調(:C)

ひかるがユーマに歌ったとき:ハ長調(:C)→ニ長調(:D)(なんで???)

Twinkle Stars:ハ長調(:C)→ニ長調(:D)、ト長調(:G)

映画ラスト:ニ長調(:D)(Twinkle Starsにおける「ながれぼしのうた」と同じ伴奏)

※1:フル尺だが「すべてハ長調」

童謡が途中で転調して、しかも調号が二つ増えるとかマジか? という感想を最初は抱きました。あの世界の音楽の水準がこちらの世界よりも高いと思えば納得できます。しかし、※1を付けた映画冒頭は、「ながれぼしのうた」がフル尺で流れているにも関わらず転調しません。その後も、「ながれぼしのうた」はハ長調で演奏され続け、ひかるがユーマに歌いかけたとき初めてニ長調が登場しました。映画は、「ながれぼしのうた」をユーマが歌っているところで終わりますが、その調はニ長調です。

ハ長調は童謡なので納得できます。しかし、それがニ長調に転化することにどんな意味があるのでしょうか?

その音響的な効果に着目するならば、音を上げることで、聴き手に上を向かせたいという意図が考えられます。ニ長調に転調したとき、確かにユーマはひかる・ララに対して上にいますし、映画の終わりでは空の彼方でユーマが歌っています。これは【前編】で言及した音楽の先生から頂いた意見です。

一方で、ニ長調という調性自体を物語と紐づけて考えることもできます。ニ長調はクラシックの書き方ではD-durです。そこからバロック期周辺で神(Deus)の調とされており、聖歌に好んで用いられたそうです[2]。

従って、「地球の童謡が新たな星の聖歌になった」と解釈することができます。

僕はこの結論が好きです。なぜかというと、同じ監督・脚本・作曲家の「映画魔法使いプリキュア! 奇跡の変身! キュアモフルン!」でモフルンが一度〇〇で〇〇するのを見て「モフルン、メシアじゃん」と思ったからです。ちょっとキリスト教の匂いがしたわけです。それに、今回の映画で「Twinkle Stars」が流れていた約7分間には、「神の7分間」とでも呼ぶべき、ある種宗教的な、説明し難い美しい現象(星の生まれ変わり)が起きていたので、宗教的な解釈を付けてみたくもなります。

実は、ニ長調の意味を調べて「神の調」に辿り着いたのではなく、別件で「神の調」を調べたらニ長調に辿り着きました。すごい廻り合わせですね。

さいごに

「Twinkle Stars」が歌われた7分間は、監督曰くユーマの夢を言葉を介さず伝えるために「謎の感動」「『なんだかよく分からないけどすごいものを観た』というインパクト」で観ている人(子供たち)のイマジネーションに訴えかけることを狙ったそうです[3]。本当情動が揺さぶられるし理解を超えているしで言葉を失いますが間違いなく「美しい」とは断言できる、そんな最高の7分間でした。それもあって、映画1回目を観たあとの感想は「何か言うには美しすぎる」でした。人生で初めて複数回同じ映画を観に行きました(プロメアは未遂)。本当に素晴らしい作品ですし「Twinkle Stars」は神です。この記事を通して興味を持ってもらえたら、ぜひ観て欲しいし聴いて欲しいです。

もし観たくなった場合には、日吉周辺ですと、12月7日(土)、12月8日(日)は

イオンシネマ 港北ニュータウン:土11:05~ 日11:05~

渋谷TOEI:土14:10~ 日14:10~

などで観られます。Googleで「映画スター☆トゥインクルプリキュア」と調べるとすぐにわかります。少なくとも来週木曜まではどこかしらの映画館で上映されているようなので、この機会にどうでしょうか。

8u+4くんやsupercellくんは本編未試聴にも関わらず大変感動した様子で、僕と一緒に2回目を観に行くほどでした。また、大学外の友人も、本編未試聴と思われますが、映画の内容およびその魅力を十分に理解して楽しむことができたようでした。主要人物が少なく、初見でもわかりやすい作りをしているので、映画だけでもめっちゃくちゃ楽しめると思うのですが、いかがでしょうか。

さて、それでは、本日はここら辺でお暇致します。ここまでお読み頂き、ありがとうございました!

参考文献

[1]アニメージュ スター☆トゥインクルプリキュア特別増刊号 39ページ

[2]月刊クラシック音楽探偵事務所「ハレルヤコーラスはなぜニ長調なのか?」

[3]アニメージュ スター☆トゥインクルプリキュア特別増刊号 42, 43ページ

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「Twinkle Stars」の修辞学的考察【前編】

この記事は、KCS AdventCalendar2019 3日目の記事です。

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こんにちは。KCS音楽班のRinjuです。この記事では、「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」の挿入歌および主題歌である「Twinkle Stars」(作詞:大森祥子さん、作曲・編曲:高木洋さん)を修辞学的に考察します。音楽理論の話はしないので、音楽班以外の人にとっても面白く読んでもらえるのではないでしょうか。よろしくお願いします。

まずは題材曲を紹介します。

Twinkle Stars(TVED ver.)

余談ですが、イントロとアウトロをED用に作り、重要なメロディを抜くことで、映画で観るまでは普通の曲(言うまでもなく良い曲)に聴こえるようにしているのがスゴイと思います。

本記事で扱うのは上記Short ver.ではなくフルver.なので、この記事を読んで気になった人は音源を買うか、僕からCDを借りるかしてください。

原理

物語と音楽の繋がりと言えば、古きに目を向ければ古代ギリシャの劇(ドラーマ)まで遡れるのではないでしょうか。僕はそこら辺は未履修なので、現在履修中のバロック音楽(オペラ)の理屈で以って当該曲を考察します。しかしながら、「Twinkle Stars」作曲者の高木洋氏は音楽大学出身で、「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」OPにて対位法による作曲を披露している(対位法はバロック時代に発達した作曲法です)ので、この仕方で得られる考察はまあまあ的を射ている可能性がなくもなくもなくもないかなと思います。

注目したいのは、「フィグーラ(音楽的修辞)」です。フィグーラとは、表現したいことを伝えるために用いられる特別な音の使い方を意味します。死を表現するときには音を下降させ、気持ちの悲痛さを伝えるために敢えて不協和音を鳴らす、といったことです。

なお、本記事で扱うフィグーラはバロック音楽に見られるそれと必ずしも同一ではなく、あくまでその考え方に当てはまる事柄をまとめたものです。バロックのフィグーラに興味がありましたら、一般教養科目の音楽を履修してください。先生の名前は、こういう場で言っていいかわからないので、リアルで聞かれたら答えます。また、この記事に書かれている内容は完全に僕の主張であって、今回の考察が見当違いだったとしてもそれは僕が勉強不足なだけということをここにことわっておきます。

以上をまとめると、「Twinkle Stars」に使われているフィグーラを発見し考察するのが、本記事の主題です。

 1.構成

「Twinkle Stars」は映画の内容に従った曲構成をしています。

まず、「Twinkle Stars」が劇中で歌われるに至る物語を書きます。

星の子ユーマは、成長して星になる生き物です。終盤、敵の強烈な悪意を受けて、ユーマは黒く禍々しい星になってしまいました。プリキュア(ひかる:キュアスター、ララ:キュアミルキー)はユーマを救うために、星の中に入っていきます。

星は、ユーマがひかる、ララ、フワ(妖精キャラ)と一緒に見たものの記憶で出来ていました。二人は星から雷を受けて、変身が解け、星のコアに落ちていきます。

海の中で、以前ユーマが混乱したときに「ながれぼしのうた」(劇中に登場するきらきら星に似た童謡)を歌ってあげたら落ち着いたことを思い出したララは、同じように「ながれぼしのうた」を歌います。ひかるがそれに続くと、どこからかユーマの声が聞こえてきました。二人は歌い続けます。そうして「Twinkle Stars」が始まります。

CD音源を聴くと、「Twinkle Stars」が、この曲が歌われた文脈までも内包していることに気が付きます。つまり、「Twinkle Stars」は「ながれぼしのうた」が歌われるところから始まります。

以降、物語に応じた曲展開・メロディが見られます。

構成をまとめます。

「ながれぼしのうた」(ハ長調(:C)→ニ長調(:D))

「Twinkle Stars」1番(ヘ長調(:F)→変ロ長調(Bb)→ト長調(:G))

「Twinkle Stars」2番(ト長調(:G))

「Twinkle Stars」Cメロ、Dメロ、Eメロ(ト長調) ※ラスサビはない(!)

この構成は、物語によって説明されます。1番ではひかるとララが変身し、2番ではユーマがプリキュアに気付き、その後は星の生まれ変わりを描いています。詳しくは以降で説明します。

作曲法はフィルムスコアリング(映像が先にあって音を付ける手法)ではありませんが、田中裕太監督、脚本の田中仁氏の考えに基づいて高木洋氏が映画と同時進行で作られたそうですので[1][2]、物語との結びつきの強さには説得力があります。

2.主旋律に散りばめられた律動

ベートーベンはバロックの作曲家ではありませんが、「運命」のダダダダーン!が、運命が扉を叩く音だというのはよく知られた話だと思います。

それに似た話をします。

ここに心音のリズムとでも呼ぶべきリズムがあります。

心音を模したリズム

図1 心音のリズム1

※図1はNotionというソフトウェアで作りました。今日初めて使ったので左端の謎休符コンボとか右端の黄色い長方形とかは是非温かい目でスルーしてください。

ド・クン、ド・クン…というリズムです。図1では、「ド」を弱拍に、「クン」を強拍に置く形で書いています。

これが用いられている曲としては、高取ヒデアキさん作曲「Alright! ハートキャッチプリキュア!」、Revoさん作曲「心臓を捧げよ!」が挙げられます(いずれもサビ)。

Alright! ハートキャッチプリキュア!(2:53~)

心臓を捧げよ!(5:32~)

TVの方のスター☆トゥインクルプリキュアでもこのリズムは登場しています。プルンスの推し・マオの歌「コズミック☆ミステリー☆ガール」(渡辺剛さん作曲)です。「盗んだハートは大切なコレクション」等と言った箇所です。恋して胸がドキドキ、ということでしょうか。

さて、Twinkle Starsのサビではこの心音のリズムが用いられています。

高木洋氏本人が書いた楽譜は、サビ冒頭のみ映画コメント色紙にて確認できました[3]ので、図2ではそれに基づいて楽譜を書きました。

心音を模したリズム

Twinkle Stars「わたしたちは星」

図2 Twinkle Starsに見られる心音のリズム1

煩雑さを避けるために約2小節分だけ書いていますが、この後は繰り返しなので結局心音のリズムが続きます。楽譜で確認しなくても、歌ってみればそれが同じリズムだとわかると思います。

次に、心音のリズムを1.5拍後ろにずらします。

心音のリズム2

図3 心音のリズム2

クン、ドクン、ドクン…という感じですね。これはTwinkle Stars Aメロ、「「わくわく」はどこから来るの? ときめく想いが連れてくる」の箇所等で部分的に使われています。初めに置いた「Twinkle Stars」の動画で、キュアスターが胸の高鳴りをジェスチャーで表現しながら「わくわく」と歌っているのがわかると思います。

さらに、心音のリズム1を0.5拍前にずらします。

心音のリズム3 (2)

図4 心音のリズム3

ド(強拍)クン(弱拍)、ドクン、…という感じです。

これはTwinkle Stars Cメロの「遥かなプレゼント きみとの記憶が 未来で希望、力になる」等の箇所で部分的に用いられています。

このように、Twinkle Starsには心音のリズムが散りばめられています。

ユーマというキャラクターは、「星もまた生き物である」ことを体現しています。星と「わたしたち」を結ぶモチーフとして、命を表現しようとして心音を用いたのだと僕は考えています。また、ユーマたちは劇中で地球の秘境巡りをしますが、その中には地球の心臓であるところのコアに繋がるヤスール火山もあります[4]。脚本の田中仁氏は、美しい大自然を巡る中であえて危険な火山を選んだことについて、

マグマの下には地球のコアがある。ユーマ自身も実は星のコアなので「同じ属性のものが直接触れ合える場所」という意味も込めてセッティングしました。[5]

と述べています。「ながれぼしのうた」を歌う前にひかるとララが落ちていくのはまさに星のコア(ヤスール火山の記憶)でした。そうして、Twinkle Starsが歌われたのは星の中心にあるオルゴールでした[6]。それが歌われる物語的意味から考えても、またそれが歌われる場所から考えても、Twinkle Starsで心音のリズムを使うのは最適で、最高に物語に寄り添った選択だったと思います。

これは感想ですが、星と「わたしたち」が同じだという歌で、断定形の歌詞が多い中で、Cメロの「きみも同じだといいな」が祈るような言い方なのが泣ける。ユーマとはいつかは会えるのだろうけれどユーマが「今」どう感じているかは想像して、そうだといいなと思うしかないんですね。でもその気持ちは弱くなくて、そうだよねって信じている。メロディで「同じだ」歌詞で「同じだといいな」って…………

次回予告

この曲については、現状あと4つ扱うべき事項があるんですが……。今回のように楽譜を作る必要があるのはあと1つだけなので、後編に回しても労力的には問題ないと思います。

「Twinkle Stars」には、フルにはあるがTV ED版にはない音色があります(実は映像にもあります)。フルにだけ入っている音を抽出してLINEに投げてみました。具体的には、TV ED版の位相を逆にして、ノイズキャンセルの要領でフルからTV ED版と同じ音を消して再生した動画を送りました。その際の反応がこちらです。

Reaction

日吉代表supercellくんは、いったい何が「「言葉」でなく「心」で理解できた!」のか? 続きは12月6日(金)のアドベントカレンダーにて。乞うご期待!

参考文献

[1]コミックナタリー 映画「スタプリ」ユーマの声を担当したのは…田中裕太監督らが制作秘話明かす

[2]アニメージュ スター☆トゥインクルプリキュア特別増刊号46ページ

[3]Twitter_映画スター☆トゥインクルプリキュア

[4]「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」パンフレット

[5]アニメージュ スター☆トゥインクルプリキュア特別増刊号47ページ

[6]アニメージュ スター☆トゥインクルプリキュア特別増刊号42ページ

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