セルフライナーノーツ ~Dots~

どもです、音楽班のGMAです。

記事タイトルからして研究ネタが多いKCSらしからぬ感じですが、sound cloudに新曲をアップしましたので、そちらについてライナーノーツ的なものを書こうかと思います。

ちなみにさりげなく告知ですが、今年は矢上祭や三田祭などで、音楽班のCDを販売予定です。この新曲もそのCDからの曲となります。

Dots Short Version
作詞作曲 : GMA 歌 : IA

この曲は今年の2月ごろに作曲した曲で、「16ビートでアイデンティティがテーマ」という出発点からイメージを膨らませていきました。だいぶ以前からアイデンティティ(=自己同一性、自分が自分であること)については、いつか曲を書いてみたいなと思っていたので、念願叶ったり、という感じです。(なお、サビとかイントロが一応16ビートですね。)

自分が自分であることを確かめるってのは意外と難しい話だと思うんです。なぜなら、「自己同一性」という言葉には「同一」というワードが入っていますが、厳密に言えば、一時として自分が同一であり続けるなんてことは到底あり得ない。自分は毎日刻々と、自分の知らない間に変わっていくものだし、例えば「自分らしさ」というゴールに近づきたかったとしても、それは追いかければ追いかけるほど遠ざかるような、そんなものだと思うんです。立ち止まることもどこかで終着することもない。この曲で歌っているように、彷徨って自分らしきものを見つけたとしてもすぐに別れは訪れるし、そもそも「ほんとうの私」はどこにもいない。……そして、今自分が持っている言葉や思いで身を繕う。

この曲を作るにあたって、雰囲気作りにはかなりこだわりました。誰かに自分らしさを聞いて初めて分かることもあるかもしれないけれど、結局自分が自分らしいかを決めるしかない。だから、自分探しは真っ暗の宇宙を漂うような、そんな孤独な作業なんだと思います。バックで鳴っているストリングスやシンセ、パッドはそういったものを表現しています。

まあ、折角なのでKCSらしい(?)技術的な話を一つ。今回パッド(イントロやBメロでほわわんと鳴ってる空気みたいな音です。まあ、空気というよりは人の声に近い感じがするかもですが)にはSteinbergのPadshopを使用しています。これはグラニュラーシンセシスを用いた音源で、そのグラニュラーシンセシスというのは、いわば「音を粉々にして再構成することで新しい音色(おんしょく)を作り出す」というものです。正直何言ってるか分からないと思いますが、僕もよく分かりません(おい)。まあ、そういう音なんだと思ってください。そして、そういう音を使用すると何が良いかといいますと、音の抑揚や雰囲気を割と色々いじれるので、今までにないような自分でも驚くような音色に出会える、というところなんですよね。自分でも驚くような、なんて言ってしまうと、「曲作る人は初めから狙って音を作り出すものではないのか」とか言われてしまいそうですが、偶然出来たり発見した音も取り入れる、即ち新たな音との出会いは、作曲の醍醐味の一つです。うーん、やっぱりKCSっぽい感じがしない、この記事。というか、自分の知識が無さ過ぎて結局、技術面に全く踏み込めてませんね(汗)

というわけで、長くなってしまったので本日はこれくらいで。音楽班はこの夏、定期的にSound Cloudで曲を紹介していく予定ですので、そちらもお楽しみに。それでは。

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