【年末特番】ARの作る未来

Boltzmanです. いつも通りの戯言を垂れ流していきます.
こう, 大雑把な話題を取り上げるたびに, 己が具体的な進捗を生めていないという現実を痛感して, 非常に悲しい気持ちになります. 全く進捗がないというわけではないのですが, 具体的には, ARCameraというコンポーネントを作ってインスペクタからマーカーとして使うテクスチャのパスや, マーカーの尺などの要素を設定できるようにしようと思ったのですが, やっているうちにここはこうしたほうがいいという点がいろいろ見つかって, 気づいたらARMarkerの中にARMarkerSystemの内容を書き下していて, updateまで書き下したのはいいものの, コールバック関数隠蔽用のクラスなるOnSquareDetectも書き下さないといけないことがわかり, _(:3」∠)_ばたんきゅーといった感じです. それくらいがんばれよ自分! ただ書き下すだけならコピペでいいのですが, 写しながら内容を理解してその都度仕様を考えているので, なかなかこう, やりがいがありますね!!!

ということで今回のメインは私の考えるARの未来です. 自分の分野によって未来の世界がどのように変わっていくかを考えることは, 一つには自分のモチベーションにつながりますし, 他人に「それってどう役に立つの?」と尋ねられた場合の答えに窮しなくなりますし(これが非常によく問われる質問です. 必ず二言目に尋ねられます), また一つの責任でもあると考えています. 自分の生み出した技術の行く末くらい, 見守っていきたいものです. さて本来はこれはどちらかといえば文学者の仕事ですね. 文学者は往々にしてこのような未来予想図を描くのに非常に長けた人種であるように思います. 本当に頭が下がります. 一昔前は, 困ったことがあったら文学者に問うていたそうです. たぶんサルトルあたりの時代. 森博嗣様や時雨沢恵一様の作品は特にこういった色を感じるように思います. ですから, 私個人が未来予想することに一切の普遍的価値はないのですが, 先述した理由のために, 自分なりの予測をしたいと考えます.

さて, 私の理想とするARのあり方は, 一人でムフフと楽しむものというよりも, 複数人によって共有されるものです. 例えば, 目の前に初音ミクを召喚して眺めるのは良いのですが, 他人から見たら変質者ですし, 自分の考えとして, 周りの人間を一切無視して自分の世界に浸るというのは, なんとなく気が引けます. (このあたり, 少し日本人的な考え方かもしれません. 電車内での通話然り, 音楽の音漏れ然り). それよりは, 私が今この瞬間感動を感じているものを人と共有したい, と考えます. 次に, 私が技術的な点でARがどのレベルまで発達することを予想できるかというと, もちろん土台なしの空想なら, みんなで裸眼視でディスプレイもなしというところまで考えられるのですが, 技術的な土台を考慮するとシースルーの眼鏡までが精一杯です. 以上を考慮すると, 自分の見ている「自分だけの現実」を他者と共有するためには, 共有する他者と何らかのネットワークによって通信を行っていなければならないと考えます. 一番手っ取り早い(?)のは, Webにつないでしまうことかと思います. そうすると, 「自分だけの現実」は一気に世界中にまで押し広げられます. また, Webに乗せることによって, リアルタイムでたくさんの情報を取得るることができるため, より高度なシミュレーションも可能になるかと思います.

そんな世界でまず思いつく利用方法は, 月並みですが, アドバタイズメントですね. 素直に広告って言えよ. 広告なんか邪魔なだけだと考えるかもしれませんが, 今回考えたいのはスマホの鬱陶しい広告などではなく, ショッピングの補助をするものです. 販促というよりは, 販売補助です. (それは本当に広告なのか). 都会では慣れていない人間にとっては, 街がまるで迷路のように感じられます. あるいは, ショッピングモールなどでも迷いやすいですし, 目的の品を見つけるのもひと苦労です. 現時点で有効な手段は, あらかじめ下調べすることです. でも下調べなんかしなくても, リアルタイムでショッピングしたいですよね. (男性はある程度目星をつけて最短ルートで買いに行く人も多いと聞くが). そういったときに, ARによって地図やフロアマップを開いたり, そのうえで商品を検索したりすることができます. ウェアラブルなデバイスであることによってよりリアルタイムに, またARを使うことでより直感的に検索することが可能です. 検索した商品のある場所までのナビゲートを頼むこともできます. DeadSpaceのロケーターのような感じです. 目的の棚に行くと, 商品がゲームのアイテムのように光って見える, なんてこともできるでしょう. これはARならではですね. 営業側としても, 在庫管理や人員把握などに便利かと思われます. スマホやタブレットでもいいじゃないかと考えるかもしれませんが, 一挙に表示できる情報の量が違います. ウェアラブルデバイスの特性にも思われますし, まあ80%そうかもしれませんが, 操作するのがパネルやボタンだと, せっかく目の前に広がる表示に対して不自由ですから, 操作はARを使うほうがずっとやりやすいと思います. そして, 冒頭でも述べた共有という特性よって, 店側と客側で一定の情報を共有できます. それは, 例えば商品の在庫だったり, こちらのレジがすいている, などの情報です. 包装などで待ち時間を必要とする時でも, 店内放送や電話をすることなく, 客に放送が完了したことを伝えられます.

このような共有に関する革新はWebのシステムによってすでになされている, と考えるかもしれませんが, 私はARとそのためのウェアラブルデバイスの開発によって, より人々の生活は密接にWebに寄り添うであろうと考えます. そのような状況において, ARはまさにインターフェースとして機能するのだと考えます. 現実とネット世界の間に立つ, 非常に直感的なインターフェースです. いま私が使っているPCでは, せいぜいのぞき窓程度ですし, 何よりもキーボードやマウスというデバイスのために, やはりネットと現実の間には一定の距離感があります. この距離がARによって取り払われると考えます. こうして記事を書くのも, 紙とペンでするのと同じようにできるでしょう. ARによって現実とネットがより直感的に, 相互に関わりあうことによって, 二つの世界はより溶け合い混ざりあっていくと考えます. そのような世界では, 形のないものの持つ価値が一層高まります. それに伴う法整備も必要となってくるでしょう. しかしそれ以上に重要なのが, セキュリティーの問題だと考えます. このような世界において, ウイルスに感染するということはそのまま「自分だけの現実」が侵食されることを意味します. 大げさかと思うかもしれませんが, それくらいネットやARは人々に溶け込んで, 手放せないものになると考えます. このような時代に生まれて, 幼いころからウェアラブルデバイスとARに触れてきた人間が, 目の前で自分の世界が侵されているのを見て, 冷静にデバイスを取り外すことができるでしょうか. その人にとっては, ネットワーク世界もれっきとした世界の一部なのです. 簡単に手放せるものではありません. このように, 人にとっての世界のあり方が変わり, それに伴って人々の考え方も大きく変容すると考えます. そのような精神面だけではなく, 肉体面に与える影響もあります. 例えばウイルスによって, そこに現実にあるはずの標識を見えないようにして, あるいは改ざんして事故を誘発することができます. そうなれば, 肉体的な損壊も発生するでしょう.

要するに, 私の考える未来のARとは, 「現実」と「形のないネットワーク世界」の間に立ち, その境界を揺るがせる界面活性剤のようなものです. 私の考える, 最も直観的で, 融和性の高いインターフェースがARです. そしてまた, それによって人間にとっての世界のあり方は変容し, そうして生まれる世界においてはセキュリティーの問題がよりネックになります. そのような世界を考えた時, 最も大切なのは, 法律が遅れて整備されるのを待つことではなく, 技術開発者が一番声を大にして, このような可能性伝え広めることだと思います. そうして, 技術の及ぼす影響と危険性を「正しく」認識してもらうことが重要だと考えます. 自分の生み出した技術が大いなる誤解によって受け入れられるのは避けたいものです. そうして, このようなある種親としての務めを, 文学者に丸投げするのも無責任かと考え, このように文を綴った次第です. この文は決して正確な未来予想図だとは思いませんが, この文を読んだ人がすこしでも未来について思いをはせてくれればと考えます.
(全然まとまってないけどいいや投稿しちゃえ)

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